血液透析

歴史のある確かな実績と経験豊富な医師が
患者様をサポート

三島クリニックは1980年(昭和55年)に開院した歴史ある透析施設です。
長年に渡り地域の透析患者様を数多くサポートさせていただきましたため、患者様の透析キャリアも30年前後に渡る方も多く、元気に通院して頂いております。
その確かな実績・最新の技術と設備で、引き続き安心・安全で「元気で長生き出来る透析医療」を引き続き提供します。

透析センターの特徴

専門医による回診

当院では日本透析医学会専門医および日本腎臓学会腎臓専門医の両方の専門医である医師を中心に、複数医師による透析時の回診を行っています。

充実した最新の設備

全自動透析装置・透析支援システム・電子カルテの導入により安全性の向上と業務の効率化を進めています。

無料送迎バスの運行

当院では透析患者様の通院支援としまして、四国中央市内はもちろん徳島県三好市や新宮町方面にも運行しております。
バス送迎の利用に際しましては一部制限もございますが遠慮なく御相談ください。また車椅子をご利用の患者様のためのリフト付き送迎車もございます。

夜間透析・臨時透析の対応

当院では、働く世代の透析患者様を応援するべく、四国中央市内で唯一夜間透析(17時~22時)を行っており、社会生活・社会復帰をサポートしております。また旅行・帰省・出張など県外からの臨時透析にも対応しております。
※なお、臨時透析には現在透析を受けている施設での医師の紹介状や透析条件などが必要になります。あらかじめ、お電話(0896-24-3111)でお問い合わせください。

患者様向け講演会の開催

当院では、世界の中でもレベルが高いとされる日本の透析医療をリードされる高名な先生をお迎えして「三島クリニック講演会」を定期的に開催しており、毎年ご好評をいただいております。
*現在、コロナウイルス感染症拡大のため開催を一時中止しております。

過去に開催した講演会の詳細

透析センターの取り組み

定期的な検査による合併症の予防から治療まで総合的にサポート

当院では、血液検査データを迅速に分析し、きめ細やかな薬剤調整を行います。「腎性貧血治療」「骨ミネラル代謝治療」「糖尿病治療」「透析効率および栄養状態」の確認を医師・看護師・臨床工学技士・管理栄養士のチーム医療でしっかり相談分析し、合併症予防から治療まで総合的にサポートします。

様々な透析手法による個々の応じた透析治療に対応

当院では、最新の透析装置と多くの透析膜をラインナップしており、オンラインHDFやI-HDF(間歇補充型血液透析ろ過)・S型血液透析器・特定積層型など、個々の患者様に応じた透析治療に対応しております。

アクセス専門医による自院でのシャント管理と治療

透析患者様の“命綱”とも言われるシャント血管の管理および治療には特に力を入れています。当院では、専門性の高い血管診療技師(CVT)が施行する正確な超音波検査でのシャント管理と、アクセス専門医によるシャントPTA(風船治療)やシャント手術にも随時対応しております。また透析用カテーテル挿入(短期・長期)も行っています。
また入院施設もありますので、安心して治療を受けることができます。

当院の基本方針

  1. 導入時から長期透析に対応した計画的シャント造設
  2. 長期使用可能なシャント造設
  3. 痛みの少ないシャント造設
  4. 穿刺の行いやすいシャント造設
  5. 適正な血液量の確保(多すぎない)
  6. 可能な限りの自己血管によるシャントの再建
  7. インターベンション治療によるシャントの長期保存
  8. 定期検査によるシャント安全維持

エコーを用いた安全性の高い
シャントPTA

血液透析を行う上で重要なシャントですが、道が狭まったり、閉塞してしまうなどのトラブルが起きることもあり、その場合はシャントを修復させるシャントPTAという治療を行います。
当院では、日本透析アクセス医学会 VA血管内治療認定医がシャントPTAを行っており、アレルギーや副作用の可能性のある造影剤を使わずに済むエコー下シャントPTAを、ほぼ全ての例で施行しております。

長期開存効果が期待できる
薬剤溶出性バルーンの使用

通常のバルーン治療に加え、2021年6月以降は薬剤溶出性バルーン(DCB)やステントグラフト(VIABAHN)使用など、他施設に先駆けて新たな加療を開始しております。その結果、従来2~3ヶ月おきに何度もシャント狭窄を繰り返し、シャントPTA治療を頻繁に行わざるを得なかった透析患者さん中心に、これまで以上にシャント長期開存効果を発揮しており、非常に喜ばれております。

他医療機関との連携

透析患者様は重症肺炎や狭心症・脳梗塞・シャント閉塞など様々な合併症や疾患により、突然に専門性の高い治療を必要とする場合があります。特に、心臓疾患・脳疾患など専門的な治療を安全に受けていただくために、県内・県外問わずにそれぞれの他医療機関と連携を図っています。
そのため、当院での対応が難しいと判断した場合には症状に応じて連携施設へ速やかに御紹介させて頂いております。

他院連携施設

  • 四国中央病院
  • HITO病院
  • 三豊総合病院
  • 住友別子病院
  • 愛媛県立新居浜病院
  • 愛媛県立中央病院
  • 松山赤十字病院
  • 重井医学研究所附属病院
  • 心臓病センター榊原病院

エコーガイド下穿刺

透析を始めるにあたり穿刺することは避けて通れません。不安や恐怖、苦痛を訴えられる方も少なくはありません。
そのため、当院では穿刺が困難な患者様に対しては、熟練したスタッフによる確実に穿刺可能なエコーガイド下穿刺を必要に応じて適宜実施しております。

末梢動脈疾患予防
・早期発見

フットチェック・フットケア・血管脈波検査(ABI・TBI・CAVI)・皮膚還流圧検査(SPP)を定期的に実施し、末梢動脈疾患(PAD)の予防および早期発見し早期治療へと繋げております。

体液量検査

BCM(体組成分析装置)・In Body(高精度体成分分析装置)・ΔBV測定・超音波精査によるIVC(下大静脈径)など複数の検査によるデータを定期的に実施し、常に患者様の「現在のDry Weight(DW)」が正しいのかどうかを判断し、適宜正確なDW調整を施行しております。これらの検査により、血圧の正常化や水分の適正管理・透析後の倦怠感の改善など、透析患者様の生活の質(QOL)の向上に繋がっております。

透析中の運動療法

当院では、従来より全国に先駆けてサルコペニア・フレイル対策として透析中運動療法を実施しております。透析中の寝たきり時間を有効に活用して行われる透析中運動療法は、筋力の低下を防ぐだけでなく、透析後の疲労感の軽減や血圧の安定化、透析効率の向上など様々な効果があります。

光線療法

当院では、2種類の光線治療器(「スーパーライザー(写真左)」と「フィラピー(写真右)」)を導入し、透析中の時間を利用して光線療法を行っています。

「スーパーライザー」は、光の中で最も生体深達性の高い波長帯の近赤外線を高出力でスポット状に照射する光線治療器です。
頭痛、五十肩、めまい、肩・腰・膝などの関節痛など、血行を改善し神経の興奮をおさえることにより痛みを取り除く効果があります。

「フィラピー」は、遠赤外線を照射する光線治療器です。シャント血管や下肢に照射することで、血管内皮機能の改善効果、血管拡張や血管新生の促進効果が得られ、血流を改善させます。
患者様からは、「ほんのり暖かく気持ちがいい」、「血管痛が楽になった」、「冷えやしびれが和らいだ」など、ご好評をいただいております。

管理栄養士による栄養指導と透析食の提供

当院では、管理栄養士が複数名在籍しております。常に透析センターを巡回しており、栄養指導を行っています。患者様はもちろん、御家族様も一緒に食事や水分管理、また栄養面での疑問点があればいつでも御相談ください。
また、季節感のある献立や行事食を取り入れ、バランスのとれた透析食の見本となるよう努めております。患者様より「減塩食でも美味しい」「陶器の食器が豪華」「量や味付けの参考になる」と、ご好評いただいております。

資格スタッフの在籍

当院では看護師・臨床工学技士・管理栄養士のスタッフが積極的に研究会・学会への参加発表しております。また、下記の如く専門性の高い各種専門資格を取得し、日々自己研鑽に努めています。

資格スタッフの在籍数

  • 透析技術認定士:9名
  • 血液浄化関連認定臨床工学技士:1名
  • 血液浄化関連専門臨床工学技士:1名
  • 血管診療技師(CVT):1名
  • 腎代替療法専門指導士:2名

透析可能時間

診療時間 日/祝
8:30〜15:00
(昼間透析)
16:00〜22:00
(夜間透析)

4時間透析の場合
夜間透析 17:00~22:00

センター内の様子

透析室は天井は高く、柱のない構造になっています。
明かりはすべて間接照明で、テレビは患者様からちょうど見やすい位置である斜め上方に設置してあります。