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第35号 平成20年12月1日発行 | |||||||||||||
ごあいさつ 理事長 溝渕 正行 |
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今年の秋は異常なほど気温が高く、地球温暖化の影響かともいわれてきましたが、ここ数日間は気温もしっかり下がり法皇山脈の雪化粧もすでにみられました。今年も冬は確実にやってまいりました。インフルエンザも流行のきざしがみられておりますので予防には十分御留意下さい。 さて我が国において慢性腎不全に対する維持透析療法が一般化されて40年足らずになりますが、この間、透析患者数は年々増加しつづけ、1972年(昭和47年10月)に慢性透析療法が更生医療の対象となってからは更にこの傾向は顕著となり昨年末の統計では日本全国の透析患者数は27万5119人となり30万人にせまろうとしています。 この原因の第一は過去30年あまりの間に透析療法そのものが急速にめざましい発展を遂げたことであります。透析液の改善、ダイアライザーの膜や周辺機器の改良、活性型ビタミンD製剤やシナカルセット(レグパラ)及びリン吸着剤などによる二次性副甲状腺機能亢進症対策、エリスロポエチン製剤による貧血対策などの薬剤の開発があって透析者の予後が格段に改善されたことであります。第二には糖尿病性腎症による透析者の急速な増加がみられていることであります。 この間、三島クリニックにおきましても昭和55年の開院以来、年々各種のソフト面、ハード面での改善改良をくり返して参りましたがその中でも今年は、先立っての三島クリニック透析室ニュースにおいて皆様方にお知らせ致しておりました通りハード面つまり設備面において更に画期的な大改革を施行致しました。それはHDもHDFも行えるコンソールを殆ど全台に配置し、コンピュータ管理が行えるようにした、四国でもまだあまりみられない透析支援システムの導入及びPVDF配管による透析液の究極の清浄化であります。これらは皆様方の延命に大いに役立つものと確信をしております。これからも能力の続く限り更なる向上に努め皆様方の健康維持にスタッフ全員で寄与したいと考えております。但し我々スタッフがいくら頑張ってみても限界があります。肝腎の皆様方が御自身の健康維持のための自己管理の努力をしていただかなければ何の意味もございません。そのあたりをよろしくお願い致します。 そこで今回の講演会では、「どうすれば透析をうけながら長生きをすることができるのか」、「自己管理の重要性や方法」について日本の透析療法学会の大御所であられる秋澤忠男先生に皆で教えていただこうと先日三島クリニック講演会の企画をさせていただきました。 その日はるばる東京よりお越しいただきました秋澤忠男先生はこの36年にわたる日本の透析療法(透析療法が普及しはじめた頃からという意味)にその初期より関わられておられる透析療法学会の草分け的な存在であり、現在は日本透析医学会の理事長をつとめておられます。まさに日本の透析療法のリーダーとも言える大先生でございます。大変御高名な先生でありますし著書も多く、全腎協機関誌にも長期にわたって連載をされておられましたので御名前を御存知の方もいらっしゃるとは思いますが、この四国中央市の片田舎で先生の御講演を聞くことができた皆様は本当に運がいいと言えます。私などははるばる東京・横浜などに出かけて行かないと先生のお話は聞けません。今年の6月の日本透析医学会でも毎日毎日いくつもの会場でいろんな議題の座長をつとめられ、大忙しにされている先生でございました。透析療法のすべての分野に精通されていて多くの透析医を育てておられる先生でもあります。 このような先生のお話を今回の透析室ニュースでまとめさせていただきましたのでしっかりお読みいただき大いに皆様方の透析ライフに参考にしていただきたいと思います |
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1 特集記事 「第8回三島クリニック講演会・講演要旨」 |
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