透析患者さんのためのインフルエンザ対策


 6月18日現在、新型インフルエンザの国内感染者は741人となりました。高温多湿に弱いとされるウイルスですので、この先日本では徐々に終息に向かう可能性があります。
 しかし、世界的に見れば現在においても感染者数は増加しており、特にこれから冬を迎える南半球において増加が著しいため、日本においても秋以降の第2波到来を危ぶむ声も聞こえています。

 新型インフルエンザに対する基本的な対策について、透析医学会が作成している「新型インフルエンザ対策啓発用資料」を参考にしてまとめました。

「なめてはダメ、しかし恐れすぎてもダメ 
     正しい知識を持って確かな対策を!」

    (透析医学会、透析患者における新型インフルエンザ対策合同会議)


かからないようにするための大切な予防策

① 感染症が流行している場所に行かない。
人ごみに出歩かない。
やむを得ず外出する際はマスク着用。(マスクである程度の飛沫等は捕捉されます。)

② 手洗い・うがいを着実に頻回行う。
石鹸液を使い温水で20秒、手を洗いましょう。
石鹸と水が利用できない場合、アルコールベースの手拭きないしはジェルタイプの速乾性手指消毒薬でもいいです。

③ 栄養や睡眠を十分にとり体調を整える。

④ 適度な湿度を保つ。
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、十分な湿度を保つことも効果的です。

咳エチケット
咳をする時、口と鼻を押さえましょう。

・咳やくしゃみをする時、ティシュペーパーを使って口や鼻を押さえましょう。
 (紙がない時は二の腕越しに!)
・使い終わったティシュはゴミ箱へ。
・咳やくしゃみなどの症状がある場合は、
 他の人にうつさないためにマスクをしましょう。

咳やくしゃみをした後、手洗いを!

かかってしまったら
   

タミフル(抗インフルエンザ薬)

診断がついたら、タミフルを1回のみます。
腎臓で捨てられる薬なので1回の内服で健腎者が毎日のんだ時と同じように効きます。透析で除去されますが、透析後もまだ十分な血中濃度が保てます。その後、1日2回朝晩、体温をつけてください。次の透析までの熱の加減でもう1回のむかどうか決まります。(残腎機能の差による)
タミフル以外の抗インフルエンザ薬には透析患者さんに対するデータがなく、副作用の問題もあり透析患者さんには使用しません。

かかった時の自宅療養のしかた
① 安静を保ち、保温しましょう。
病気を治しているのはあなたの身体です。無理は禁物です。

② うがい・手洗いをしましょう。
ウイルスの入り口は、口です。のどの洗浄自体に効果があります。
せきや鼻水には大量のウイルスが入っていて、これを自分の手で拾い口に運ぶ方が、空気伝播より数百倍もウイルス量が多いので、手を介して広がります。うがい・手洗いで2次3次の感染を防ぎましょう。
手ぬぐいを分けると、同居している人にうつりにくくなります。

③ マスクを着用しましょう。
このウイルスは湿気に弱いので、のどの中で広がりにくくなります。他の人にうつさないためにも有効です。

うつさないようにするための大切な予防策
 自宅で体調不良、高熱が出た時は、当院に電話で連絡して、
  指示を受けてください。

 体調が悪い時は、透析前に診察を受けてください。

 透析中に気づいた時は、すぐにお申し出ください。


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