「第54回 日本透析医学会学術集会に参加して」


                        臨床工学技士  野村 祐介


 先日、6月5日~7日に横浜で開催された日本透析医学会学術集会に参加してきました。本学会は年に1度行われ、透析関連に従事する医師や看護師、臨床工学技士などが日本全国から集まる、透析関連の学会では最大規模の学会で、各病院、施設で研究した臨床データや新技術、新薬などについての最新の報告や情報を得ることができます。
 当院も毎年本学会に参加しており、今年も当院で研究した臨床データの演題が採用され、今回私が発表をしてきました。題名は「リクセルとon-line HDF併用療法によるβ2-MG除去量の検討」というタイトルで、簡単に説明すると、「on-line HDF」という特殊な透析法に加えて、「リクセル」とよばれるβ2-MG吸着器を取り付けた血液浄化法を実施し、透析アミロイド症の原因物質である「β2-MG(ベータ2ミクログロブリン)」が一度の透析で「ろ過」と「吸着」によってそれぞれどれくらいの量取り除かれたかということを調べました。
 今回、私は全国での学会発表は初めての経験で、データ収集からスライド作成など苦労するところや、また発表の2、3日前から緊張し睡眠不足になりながらも無事発表を終えることができました。
 結果から見てもこの方法(人間の細胞にダメージを与える活性酸素から細胞を守るビタミンEを固定化したダイアライザーでのon-line HDFとリクセル併用)で行った透析は現在の透析療法・技術の中でもハイレベルのもので、この研究を全国の場で発表することができて良かったと思っています。
 最後に、これからも進化していく医療の中で、最新の最高の透析療法を実施していくために、今回のような学会に積極的に参加し、新しい技術や知識を吸収し、日々の透析治療に生かし、よりよい透析を提供させていただきたいと思います。


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